不整脈

循環器内科 不整脈 担当部長ごあいさつ

当院では不整脈の患者さんを対象に下記の検査と治療を行っています。
不整脈部門は、現在、5名の常勤医師と数名のレジデント医師が検査、治療を担当しています。当院は、植込み型除細動器、及び、心不全治療のペースメーカー植込み認定施設です。カテーテルアブレーション治療は、月曜日、水曜日の午前・午後、金曜日の午後に行われ、大塚医師、八木医師、有田医師が担当しています。特に心房細動に対するカテーテルアブレーションは現在まで2000例以上の経験を有しており、安定した治療成績が得られるようになってきています。

また、山下医師は、不整脈(特に心房細動)に関する日本のオピニオンリーダーとして全国各地での啓蒙活動に努めております。ペースメーカー植込み手術日は火曜日と木曜日の午前で、主に八木医師、有田医師が手術を担当しています。カテーテルアブレーションは病状によって23日から5泊6日の入院、ペースメーカー治療は9日間の入院と、すべての患者さんにクリニカルパスを用いることで、安全で計画的な治療の提供に努めています。

概要

不整脈とは

不整脈とは、心拍のリズムや回数が一定でない状態をいいます。

心臓は刺激伝導系とよばれる組織を電気が流れ、心筋が興奮することでポンプとしての役割を果たしています(図)。この刺激伝導系のどこかに異常をきたすと、心臓のリズムや回数が一定でなくなり、不整脈が起こります。

したがって、一口に不整脈といっても、誰にでもきる不整脈から命にかかわる重篤な不整脈まで様々な種類があります。

(トーアエイヨー, インフォームドコンセントのための心臓・血管病アトラスより抜粋)

不整脈の原因

不整脈の原因として最も多いのは、年齢や遺伝的な背景、生活習慣によるものです。ストレスや疲労、睡眠不足などでも起こりやすくなります。一方で、弁膜症や急性心筋梗塞など、心臓病が原因で起きる不整脈もあります。不整脈と言われたら、背景に心臓病がないかを調べることが重要です。

不整脈の症状

「脈が乱れる」「動悸がする」といっても脈の異常の感じ方は人によって様々です。脈がとぶ期外収縮という不整脈では胸の違和感や痛みを感じる方もいます。脈が速くなる頻脈では、動悸や息苦しさ、めまいなどが起きる場合があります。脈が遅くなる徐脈では息切れやふらつき、意識が遠のくといった症状がきることがあります。特に失神するような場合には重篤な不整脈が起こっている可能性があり、詳しく調べることが重要です。
自覚症状が不整脈かもしれないと思われたら、その時の脈の具合と脈拍数をチェックしておくと、不整脈の診断に非常に役立ちます。

不整脈の種類

不整脈は大きく以下のタイプに分類することができます。

・脈がとぶ 期外収縮

 上室性期外収縮、心室性期外収縮

・脈が遅くなる(徐脈)

 洞不全症候群、房室ブロック

・脈が速くなる(頻脈)

 心房細動、心房粗動、発作性上室性頻拍

・命にかかわる

 心室頻拍、心室細動

不整脈の検査

不整脈の検査で最も重要なのは、不整脈が起きているときの心電図です。また、不整脈の原因となるような心臓病の有無を知る上で、心臓超音波検査などの一般的な検査が行われます。

たまにしか不整脈の発作がきないというような場合には、24時間装着するホルター心電図や、発作がこったときにご自身で記録する携帯型心電計などで検査します。最近では最長2週間装着可能な長時間型のホルター心電図などもあります。

不整脈の治療

多くの不整脈は治療を必要としないあるいは生活習慣を改善することでよくなることが多いです。治療を必要とする不整脈の場合、治療は大きく薬物療法と非薬物療法に分かれます。


・薬物療法

β遮断薬や抗不整脈薬といった不整脈を抑える薬を内服します。動悸がきるときだけ、内服することもあります。

心房細動や心房粗動といった不整脈は、脳梗塞のリスクとなるため、脳梗塞予防のために抗凝固薬を内服することがあります。

 

・非薬物療法

脈が遅くなる徐脈の治療の一つとして、ペースメーカーがあります。刺激伝導系の代わりに機械から電気刺激を加え、必要な脈拍を維持するものです。命にかかわる不整脈が起きた際に電気ショックをかけて止める植込み型除細動器と呼ばれるものもあります。

 

頻脈、特に最近では心房細動に対するカテーテルアブレーションが多く行われています。
先端に電極のついたカテーテルを首や足の付け根の静脈から入れて、高周波によって頻脈の原因となっている心筋を焼灼して、不整脈を治すことができます。



クリニカルパス

当院では、クリニカルパスを導入しています(日本クリニカルパス学会法人会員)。 クリニカルパス(clinical path)とは『疾患別の入院治療計画』のことで、予め入院計画表を患者さんに渡し、入院から退院までの経過がわかるようになっています。

当院のクリニカルパス委員会は、医師・看護師・薬剤師・理学療法士・臨床検査技師・医事課のメンバーで構成され、患者さんへのサービス向上・チーム医療の促進・安全な医療提供が行えるように努めています。現在使用しているクリニカルパスは以下のものです。

担当医師

大塚 崇之 おおつか たかゆき

循環器内科 不整脈担当部長
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鈴木 信也 すずき しんや

研究本部長
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八木 直治 やぎ なおはる

循環器内科 医長
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有田 卓人 ありた たくと

循環器内科 医長
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廣田 尚美 ひろた なおみ

循環器内科 医長
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