疾患と治療に関するQ&A

心臓血管手術が必要と告げられた方に

心臓血管手術の現状について

心臓手術は、20世紀後半に著しく進歩し、安全に手術が出来るようになりました。技術的には、心臓を止めている時に全身へ血液を送る人工心肺技術と、一定時間ですが安全に心臓を止める方法(心筋保護法)が進歩したことによります。当院では、常温で、より生理的な状態に近い拍動流ポンプを開発して使用し、各主要臓器(脳、腎臓など)の血流を確保する事に努めています。また、心筋保護法は、4時間半を越える心停止時間まで対応出来るようになりました。これにより、時間がかかる手術にも取り組めるようになりました。

一般に、心臓血管手術は他の手術より危険度は高いといわれていますが、病気の状態、手術内容、患者さんの体力等で変わります。患者さんの持っている危険因子に応じて、低侵襲手術(体に負担のかからない手術)、人工心肺を使わない心拍動下での冠動脈バイパス術も行っています。今まで危険率が高く、手術出来なかった患者さんにも手術が可能になっています。心臓の手術は、心臓の状態をよくする手術です。より快適な生活をするための、越えなければならない“ひと山”と理解してください。“ひと山”越えた後は、手術前より良い状態が得られるよう、スタッフ一同、協力してあたっております。

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