疾患と治療に関するQ&A

不整脈

心房細動に対し、薬以外の治療法はありますか?

除細動

事前に経食道エコーを実施し、血栓がない場合に行われます。血栓がある場合には、血栓溶解治療を行った上で実施します。

心房細動に対するカテーテルアブレーション

不整脈の起源を見つけて焼灼することで不整脈を治療します。 対象疾患はWPW 症候群・房室結節回帰性頻拍・心房粗動・心房細動・心房頻拍・心室頻拍です。心房細動に対するカテ-テルアブレーションが開始されてから10 年以上が経過し、現在では日本のガイドラインでも自覚症状を有する薬剤抵抗性心房細動に対する適応がClassⅠとして推奨されるようになりました。

当院でも2006 年より心房細動に対するカテーテルアブレーションを開始し、現在まで1000 例以上を施行しております。心房細動に対するカテーテルアブレーションは個々の患者さんに応じて適応を決定しておりますので、適応に悩むような患者さんでも外来で相談しながら治療方針を検討します。

(心房細動に対するカテーテルアブレーションの適応)
当院における心房細動のカテーテルアブレーションの基本的な適応基準としては、
1)自覚症状の強い再発性の心房細動例、
2)抗不整脈薬抵抗性心房細動例、
3)75歳以下、除外基準としては、1)自覚症状のない慢性心房細動例、2)左房拡大が著明な例、3)抗凝固薬の内服が不可能な症例としています。

(アブレーションの成功率と合併症)
当院では4本すべての肺静脈に対する個別拡大隔離術を行っていますが、ほぼ全例において4本の肺静脈の隔離に成功しています。

慢性期の再発に関しては20~30%程度であり、2回目の治療が必要となる患者さんもいます。
合併症に関しては
1)心タンポナーデ
2)塞栓症(脳梗塞等)などがあります。

(アブレーション治療前の準備)
予約の都合上、治療まで1~2ヶ月お待ちいただくこともございますが、カテーテルアブレーションの適応があれば術前に2~4週間以上の抗凝固薬投与を行う必要があります。入院に関してはクリニカルパスを使用しており1週間弱の入院期間で退院可能となります。入院後には経食道エコーにより左房内血栓の有無、3DCTにて肺静脈および左房の形態を確認します。

(アブレーション治療当日)
カテーテルアブレーションに要する時間はおよそ2〜3時間です。通常は静脈麻酔による鎮静を行いながら治療をするため、術中の疼痛等の負担は軽減されています。カテーテルアブレーションの具体的な方法としては、右内頚静脈、右大腿静脈に局所麻酔を行った後、右房内にカテーテルを進めます。心房中隔に卵円孔の開存がなければ、ブロッケンブロー法による心房中隔穿刺を行い左房にカテーテルを進めます。

図のように上下の肺静脈にリング上カテーテルを留置し、このカテーテルの情報をもとに肺静脈周囲の焼灼を行っていきます。近年は3Dマッピングシステムを利用して、透視時間が減少し、効率よく正確にカテーテルアブレーションが施行可能となってきています。最終的に4本の肺静脈と左房との電気的な交通が途絶えたことを確認して治療は終了となります。治療終了後は止血のためベッド上で6時間の安静を要します。

(アブレーション後の経過)
アブレーション後の急性期(翌日から2ヶ月くらいの間)は、一過性に期外収縮が増加したり、心房細動が再発したりすることがありますが、多くの場合は焼灼後の心房の炎症が原因であり時間とともに改善してきます。

当院では術後1~2ヶ月程度は抗不整脈薬を投与し、3ヶ月後に再発の有無をチェックしています。抗凝固薬の投与は術後2~3ヶ月間継続し、再発がなければ中止しています。


心房細動に対するカテーテルアブレーションはすべての心房細動症例に対して確立された治療法とは言いがたいのが現状ですが、自覚症状が強い薬剤抵抗性心房細動の患者さんには非常によい適応があります。
心房細動に対するカテーテルアブレーション

2.重症心不全に対する心臓再同期治療(CRT:Cardiac Resynchronization Therapy )

重症心不全に対するペースメーカーを用いた心臓再同期治療は保険認可され、当院でも施設認定を受け実施しております。再同期治療とは、右心室と左心室の収縮の時相のずれを無くすことで、心拍出量の増加を期待する治療です。どのような患者さんに効果が期待できるか、植込み前の検査が大事になります。当院でも年間20 数例の実施数があり、その効果が期待されます。


下図のようにペースメーカーリードを右心室と冠静脈の分枝(左心室用)に挿入し、右心室と左心室を同時にペーシングすることで前述の効果を期待する治療です。

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