心臓病の治療について知る

【カテーテルアブレーション】心房細動に対する薬以外の治療法とは?

心房細動の治療法として、薬を使わない「カテーテルアブレーション」という方法があるのをご存じでしょうか?

心房細動の治療には「薬物治療」と「カテーテルアブレーション」があります。

「薬物治療」は、抗不整脈薬を服用することで発作を起こりにくくさせる効果がありますが、症状の緩和が目的であり、完全に心房細動を予防することはできません。

一方「カテーテルアブレーション」は、不整脈の起源を見つけて焼灼する治療法ですが、成功すれば心房細動を完治させることができます。

本記事では、カテーテルアブレーションの方法や利点、リスクについて解説します。

カテーテルアブレーションとは?

カテーテルアブレーションは、「カテーテル」という細い管を足の付け根の静脈から送り込み、異常な電気興奮が発生する部位にその先端を当て、高周波電流で焼く治療です。

一方、冷凍凝固する方法もあります。

この方法は、カテーテル先端のバルーンに亜酸化窒素ガスを送ることで肺静脈の入り口を冷凍凝固し、組織を壊死させます。

より広い部分を一括して治療できるため、高周波電流を使うカテーテルアブレーションより短時間で済みます。

当院でも2006 年より心房細動に対するカテーテルアブレーションを開始し、現在まで1000 例以上を施行しております。

どんな人が対象となるの?

当院における心房細動のカテーテルアブレーションの基本的な適応基準は以下になります。

(1)自覚症状の強い再発性の心房細動
(2)抗不整脈薬が無効となる心房細動

ただし、以下に当てはまる方を除く

  • 自覚症状のない慢性心房細動
  • 「左房拡大」が明らかである
  • 抗凝固薬の内服が不可能な症例

心房細動に対するカテーテルアブレーションは個々の患者さんに応じて適応を決定しております。

適応に悩むような患者さんでも、相談しながら治療方針を検討しますのでご安心ください。

カテーテルアブレーションのメリット

カテーテルアブレーションの最大のメリットは、心房細動を根治できる可能性があることです。

心房細動が根治すれば、動悸、息切れ、疲労などの不快な症状が緩和・消失し、生活の質の改善が期待できます。

さらには、その後の薬物治療が不要になる場合もあります。

ただし、患者さんによって治療による根治率や再発率は異なります。

複数回のカテーテルアブレーションが必要となることもあります。

また、カテーテルアブレーションでは、胸を切り開かなくてよいため、外科的な手術と比べて治療に要する時間が短く、体への負担が少ないという利点もあります。

身体へのリスク

すべての手術にリスクがあるように、カテーテルアブレーションにも少なからず合併症のリスクがあります。

リスクとしては、「カテーテルを刺した箇所からの出血」「心タンポナーデ」「脳梗塞」などが挙げられます。

「心タンポナーデ」は、心臓と、心臓を覆っている心外膜の間に存在する心嚢液という液体が大量に溜まって心臓の動きを抑制してしまう病気です。

リスクの程度は患者さんの状態によっても変わってきますので、懸念や質問については医療機関へご相談ください。

治療の流れ

当院におけるカテーテルアブレーション治療の流れについてご説明します。

(あくまでも一般的な流れです。詳細は主治医へ確認してください)

治療前の準備

入院が必要なため、入院の準備を行っていただきます。
入院に関しては、1週間弱の入院期間で退院可能となります。
また、術前に2~4週間以上の抗凝固薬投与を行う必要があります。

治療当日

カテーテルアブレーションに要する時間はおよそ2〜3時間です。
通常は静脈麻酔による鎮静を行いながら治療をするため、術中の痛みなどの負担は軽減されています。
治療終了後は止血のためベッド上で6時間の安静を要します。

治療後

治療翌日に異常がなければ退院可能となります。

治療翌日から2ヶ月くらいの間は、一過性に期外収縮(規則正しい脈に時々速い脈が混じりこむ不整脈)が増加したり、心房細動が再発したりすることがあります。

しかしながら、これらの多くの場合は焼灼後の心房の炎症が原因であり、時間とともに改善していきます。

当院では術後1~2ヶ月程度は抗不整脈薬を投与し、3ヶ月後に再発の有無をチェックしています。

抗凝固薬の投与は術後2~3ヶ月間継続し、再発がなければ中止しています。

心房細動の治療の際は、まずは医療機関にご相談ください

本記事では、振動細胞の薬以外の治療法の一つであるカテーテルアブレーションの概要について解説しました。

カテーテルアブレーションは、心房細動の根治が期待できますが、患者さんの状態によって根治率や再発率は異なります。治療でお悩みの際は、まずは医療機関にご相談ください。

気になる症状がみられたら

気になる症状がある場合は、
早めの受診をおすすめします。

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