一つ挙げるとすればリーダーシップのスタイルが変わったと思います。主任の頃は、看護の実務担当者(プレーヤー)として後輩たちの役割モデルになるべく一番先頭に立ち、旗を振りチームを引っ張っていました。プレーヤーからマネージャーとなった現在は、チームが向かうべき目標(ゴール)を設定し、そこに向かって各々がそれぞれのスピードや方法で進めるように一番後ろから見守る、支えるスタイルになったと思います。
入院患者数の動向、公平性、スタッフ間の人間関係、委員会や勉強会の予定など考慮するべき点は多々あります。特にプライベートの充実は勤務意欲の向上につながると思うので出来る限り、希望は取り入れたいと思っています。しかし、一番重要なのは患者さんの安全を守ることであり、日々一定水準の看護が提供出来る人員配置を優先しています。そのバランスを保つことに毎回苦慮しています。
「安全・安楽(安心)・自立」これは私が20数年前に看護学校で学んだ看護の視点です。私はこれまで常にこの視点で看護を考え実践してきました。管理者となった今もこの視点が基準となっています。看護管理上の課題や問題に取り組む際も常に「より安全に」「より安心して」「さらに自立に向けて」という視点で解決策を導き出しています。
専門書籍を読む、学会や研修会に参加し、知識を得ることが殆どです。時には他施設の知人と情報交換から学ぶこともあります。そして、知り得た知識を日々の業務に取り入れながら知見を深めるようにしています。
一言で言えば循環器が苦手だったから。
当時内科病棟(各科)に配属されていたのですが、そこにいた循環器の先生が大嫌いでした(笑)。そして循環器も苦手でした。 将来的には循環器を目指してはいなかったのですが、何を目指すにしてもちゃんと苦手を克服しておいた方がよいと思い循環器科の看護師になりました。いまでも克服できたとは思えませんが、循環器は楽しいです。
ありきたりですが・・・おもいやりのある看護師さんになってほしいです。一辺倒ではなく、一人一人の患者様の背景、思いなどを尊重した看護ができる看護師さんになってもらえたら素敵です。
感情をうまくコントロールできなかった時。表情や言葉に出てしまいあとから後悔・・・。
全てのスタッフが感じ方や受け止め方が違うため、できる限り個人個人の性格に合わせて伝え方を考えて指導するようにしています。また、何が良かったか、何が悪かったかもきちんと伝えられるよう気をつけています。
HCU(高度集中治療室)は、手術後の患者をはじめ重症度の高い患者や院内急変、緊急入院の患者が入院されている病棟です。
HCUのスタッフは、多忙な状況であっても緊急入院があると、目が輝き、イキイキと働く、とても頼もしいスタッフ達です。多職種のカンファレンスも毎日おこなわれ、積極的な意見交換をおこない、日々みんなで協力しあっています。
私自身が今までに多くの方たちから支えられ、助けられました。そして様々な機会を頂き成長することができました。スタッフにも、できるだけそれぞれの個性を大切にしながら、多くの機会を与えられるよう支援したいと思っています。そして、個々の能力だけでなく、お互いを認め・協力しあい、補完しながら成長できる組織つくりをしたいと思います。
それは、スタッフの成長していく過程を見届け、活躍している姿を感じられることが師長冥利に尽きるといってよいのではないでしょうか。最近では、医師からスタッフへの評価を頂けたことや院外での学会活動評価は非常にうれしい出来事でした。頑張ってくれているスタッフの自主性にいつも期待しています。期待以上のアイディアや失敗しても前に進んでいく過程の経験は輝かしいです。スタッフの笑顔や「やって良かった」という言葉が聞けることで、師長として遣り甲斐のある仕事に繋がっています。
勤務帯のまとめ役として「人を動かす」「流れを動かす」「調整を計らう」「環境を整える」と、行っていることは変わらないと思います。リーダーはメンバーになる日もあるように、高い現場能力とスタッフの気持ちを感じ取る豊かな感受性の持ち主だと思っています。故に時に悩み、もがく光景も見受けられますが、その経験が一歩引いて冷静に判断できると信じて現場をまとめてもらいたいですね。
プライベートは間違いなく直感です。看護は直感を半分封印して、患者・家族ファーストです。行動を起こさず後で後悔しないことを心掛けています。先を見越した優先順位の組み立て方も大事な判断ですね。
弱点を他人に話すことができないことが弱点です。一人で悩むことも多々あります。逆に強みは何事にも真面目に取り組めば周りが助けてくれるという思い込みを持っていることです。それと自画自賛すること。そのくらいしないとやっていられないこともありますよ。
当院の外来看護室では6名の看護師が働いています。循環器専門病院なので、緊急処置が必要な患者さんも多く来院します。症状のある患者さんにはまず状態を伺い、医師と連携しながら緊急度に応じた対応や緊急入院案内をします。処置室では、手術前の貯血や、薬物除細動、鎮静下経食道エコーなどの介助をしています。
このように、日々忙しく働きながらも、外来での看護を大切にしています。とかく一時的看護になりがちな外来ですが、看護の力を発揮しようと、継続して患者さんと関わるようにしています。
具体的には、心不全入院歴の患者様を対象に、入院中に行った教育的関わりを継続し、セルフケア確立のための支援を行っています。「受診しようか」と電話相談を受けたり、面談を続けるうちに行動変容が認められると、看護師としてのやりがいを感じることができます。また、認知症や高齢でサポートが必要と思われる患者さんには、在宅療養支援を目的に面談を行います。ケアマネージャーや訪問看護師と連携したり、受診忘れの際には自宅へ連絡し来院を促すこともあります。このような関わりを続けるうちに、「医師だけじゃなく看護師さんにも会いにきた」と言って下さる方もできたことが、励みになっています。
皆さんの外来看護師のイメージはどういったものでしょうか?私はHCUや病棟で働いてきたので、外来看護師の仕事に、特別イメージがありませんでした。幸い大病もしたことがないので、自分が受診するのは近くのクリニックのみ。看護学校で習った言葉通り、医師の診察に付き添い、何かと補助をするのだろうか、と思っていました。しかし、当院の外来では、看護師ならではの取り組みとして、看護面談などを実施しています。患者さんから、「この時間(看護面談)があるから、気になることも聞きやすいわ。」「お蔭さまで、ヘルパーさんを頼めるようになりました。」などと言って頂けることもあり、病棟看護とはまた違ったやりがいを見出しています。病棟で関わってきた患者さんが、外来でお元気そうな様子を見せて下さるのも、こちらも気持ちが良くなります。退院されてからの患者さんの健康に興味がある方、外来でも看護師独自の仕事に興味がある方、私達と一緒に働いてみませんか?
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心臓血管研究所付属病院で
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まずは、病院見学や資料請求からでも大丈夫!!
ぜひ、一度お問い合わせください。